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2019参院選について思うこと

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出典:https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/sangiin/2019/ 2019年7月19日23時07分閲覧

 みなさんこんばんわ,C96の当選も決まり,重い腰を上げて同人誌の原稿をせっせこと書いている最中ではあるのですが,ふと覚書という意味もこめてこの記事を書いてみようと思いました.現象としては,絵描きの方が,商業作品の絵を描いているときに息抜きに趣味の絵を描くのに似ているかと思います.酒も入っていますので,若者の酔っぱらいの戯言だと思って読んでいただければなと思います.完全に主観的な意見しか述べておりませんので,意見などございましたら,ぜひフォームからお知らせいただければなと思います.目次を記していますので,適宜,読みたい個所まで飛ばしていただければ幸いです.

1.前置き

2.なぜ政治に興味がなかったのか

3.今回の参院選について

1.-前置き-

 有名な話かとは思いますが,私が好きな落語家に立川志の輔師匠がいます.師匠の落語での'枕'にこんなことを話してらっしゃいました.

志の輔師匠「選挙での楽しみはビールを片手に枝豆をつまみ,一票を投じた候補者を当選かどうか行く末を見届けること.」

しかし,師匠は最近はこうも当選確実が出るのがあまりにも早いものでビールが進まないから知り合いの数学者に聞いてみたんだそうです.

知り合いの数学者「志の輔さん,味噌汁の味見にどんぶり使いますか?小鉢でしょ?統計学の発展ってのはそういうものなんです」と.

あーなるほどなと思える半面,私にはその気持ちがわからないということもありました.なぜかってまったく政治自体に関心もなく考えずに投票していたからです.そこまで投票した候補者の行く末が気にならなかったんですよね.正直どの候補が受かろうが落ちようが,どーでもよかったですから.

 今回の2019年の参院選ですが,お恥ずかしながら,私が初めて自分なりに結構考えて投票した一票でした.今まで複数の地方選,国政選挙に投票を行ってきましたが,そこまで深く考えておらず,世論に流されるといったような感じであったり,いわゆる職場に候補者が来て「ここに投票してください」という組織票に流される形もあったかと思います.もちろん前者も後者でも,強制力はありませんし,考えてこの候補がいい考えたのであればよかったとは思うのですが,そういうわけではありませんでした...20代後半になって,初めて選挙特番をこれほど自らじっくり見ました.ではなぜ,今まで,これほど政治に興味がなかったのでしょうか.少し考えてみました.

2.-なぜ政治に興味がなかったのか-

・忙しくて考える時間がない余裕がない

・政治的発言がタブー視されているから,情報を取り入れようとしない

・他人と違う意見を恐れている

・趣味の多様化

 箇条書きにしてみましたが,ぱっと思いつく範囲ではこんなものでしょうか.まずは忙しくて,政治,候補者について考える余裕,時間がないというものがあげられると思います.これはみなさん思うところがあると思いますけど,仕事はもちろん,毎日が忙しすぎてそんなもん考えてる余裕がない!これは私も当てはまってですね,毎日が手一杯というところがあると思います.語弊を恐れず言いますと,「貧乏暇なし」といえばわかるでしょうか.もちろん,その数少ない暇を縫って考えてくださっている方には非常に申し訳ないのですが,毎日が手一杯なんですよね.生活で.そこからその生活を変えようと,政治を私の一票で変えようと考えてようとシフトする方って少ないと考えているんですよ.単にめんどくさいというのも考えられると思います.

 続いては,政治的発言がタブー視されているという世論的背景から自ら進んで,情報を集めようとしていないのではないかと考えです.そんなもの考えない自分が悪いじゃないかと思うかもしれないと思いますが,意外と世論的背景というのは無視できないと考えていまして,世論というとスケールが大きく感じると思いますが,皆さんの身の回りの話でいうと,周りが残業しているから,じゃぁやることないけど私も周りに合わせて残業しよう.と考える方っていうのは一定数いると思うのですよ.すなわち’’皆に合わせる’’といった思考です.政治には少しばかり興味はあるけど,周りと話す機会も少ないし,かといって投票したからと言ってすぐ反映されるわけでもないし,後にも話しますけど,皆と意見が違うのはやだなと考える層でが当てはまるのではないかと考えています.これは自分にも当てはまるところがあるのではないかと思っています.

 初見の人とよく「政治と野球と宗教の話はするな」といいますよね.これは,他人と違う意見を恐れるということがあげられると思うんですよね.これは日本人ではあると思うんですよ.数学みたいに答えがない問題では,例を挙げると仏では,意見が出てきたときに否定するのではなく,そういう考え方もあるんだなと肯定的にとらえることで議論が深まるといって意見もあります[1].この記事ではこうも付け加えられていて,日本の営業では必ず,得意先と話を合わせて,相手の脳からいい汁をどれだけ引き出せるか,どちらかというと商品本質の説明より世間話をして相手とどれくらい距離を詰めれるかといった方法のようです.皆さんも酔った相手や友達に,居酒屋での話でもいつもは吐けない上司の愚痴や仕事の愚痴にどうでもいいと思いながらうんうんと無関心にいなずいてばかりの経験も多いのではないでしょうか.日本では相手にどれだけ話を合わせれるかでこれからの良好な関係が続けられるかといったことが求められている反面,特別仲が良い相手でしか政治的な一歩踏み入った話ができないといった側面もあるのではないでしょうか.特に18歳から選挙権が行使できるようになりましたが,政治を学ぶことができるのは,公民,日本史,世界史といったような授業上の知識でしかないのではないかと.

 最後は趣味の多様化.これは読んで字のごとくですが,政治そのものに興味が向かない原因になっているのではないかと感じています.それはもちろん趣味の多様化が悪いという意味で行っているのではななくて.お年を召している方より,若年層の趣味の選択肢が広まっているということだと考えています.これはお年を召している方がスマホなどの現代機器についていけていないというわけではなくて,もちろん投票率の低下がこれだけではないのだとは思いますが、例えば,スマホゲームの関心のほうが,選挙より高いであるとか.先ほども述べました通り.ほかの選択肢と選挙を比べてめんどくさいといった意見はあると思うのです.

 以上のことから,私は政治への興味や考えることをやめていたんだと考えています.特に昨今では,ネットで政治的主張をすると,それは違うと叩かれたり,勉強不足だとののしられたりする可能性を考慮して自ら考えてることをやめている方も多いのではないでしょうか.政治は数字で簡単に答えが出るものではないと考えているので一方的に批判するのではなく,建設的な議論が進められるべきではないでしょうか.

3.--今の政治に何が求められているのか-

 「明確かつ具体性がある政策」だと私は考えています.7/21 23時現在の出口調査だけの話ですが,今回の選挙では,れいわやN国など何か具体性のある政策がある政党は知名度が皆無でも,支持がされやすくなったのではないかと考えています.前者は40代以下の支持者に絞って,その支持が6割を超えているといった調査結果が出ています[2].後者は,ある意味過激な政見放送で注目を集め,ネットでの注目度も高かったように感じました.これはもちろん政治にわずかでも興味がある人を呼び込むという話で,全く興味がない人がこの候補者の訴えを受けて呼び込めるかどうかはわかりませんが...

 しかし、数字を見てみると,必ずしも,ネットを主に見ている方の票がそれらに集まっているわけでもなく,大多数の方の票が,与党である自民党に集まっているのではないかと,国際政治学者の三浦瑠麗さんが指摘していました[3].いわゆる安定政治を志向している人が多く,その他無党派層が自民党は嫌であるから仕方なくほかの党にどれでもいいから入れているのではないかという指摘があり,それらの支持者が右往左往しているだけでいわゆる本質的なガス抜きになっていないという意見で,有権者はもっと考えて投票するべきだという話でした.

 これらを踏まえて,私は,組織票は別にして,一票はわかりやすく,とっつきやすくインパクトがある人に入りやすいのではないかと考えてました.法律上問題があるかもしれないので,名前を出していいのかわからないので伏せますが,ツイッター上でも話題になっていた表現の自由を訴えていた方も,一目見てわかりやすい政策であるのであれだけの票数が集められたのではないかと考えています.

以上酔っぱらいの若者の戯言でした.原稿が終わり次第,また皆さんにお見せできるかと思いますのでよろしくお願いいたします.

それでは.

※7/22 4:47現在数々の議員の方々が当選しているということでおめでとうございます.これからの日本をよろしくお願いいたします.

 

​参考

[1]https://toyokeizai.net/articles/-/237334 2019年7月21日23時閲覧

[2]https://www.asahi.com/articles/ASM7M63N5M7MUZPS00G.html 2019年7月21日23時閲覧

[3]https://abema.tv/now-on-air/abema-news 2019年7月21日23時閲覧

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